「137億年を刻み直す」
ミシン目のスパイラルなミクロな振幅と他とシンクロするマクロな波形の中に表現された自律的で軽快な表現体としての時間はEamesのPowers of Tenが10nによるJumpスケーリングだとすると、同じ座標軸でパラレルに展開されるDanceスケーリングと形容されるのではないだろうか。
半透明のロール紙で演出された、マルチレイヤーの中にクローズする形で隠蔽されたパースペクティブと時間のもつauthenticity(確実性・信憑性)からスケール的に開放され,突き抜けた軽やかさは製作手段とプロセスの中で、新たに発見され、追加された魅力でもあり、作者の追体験的として織り込まれた一回性のスケールバーとしての特性を助長している。(博多)