2013年1月2日水曜日

1X11A139 藤巻 佐有梨  A++



 















溜マル
白い輪郭が波紋のように連続しながら、L字型のコーナー部で色彩を帯びながら立ち上がり留まっている。形態をもたない軽やかな靄が、一定のリズムをきざみながら同時にズレを起こし、不特定な時間の中で浮かんでいる。厚さをもたない断面の連続の間にアクリルの透明な空間が挿入され、ピンポイントで訪れる契機とそれを繋ぐ自由度の高い時間を表現しているのか。くすみのないエッジをもつアクリルの輪郭に浮かぶ予測不可能な色彩に触れることができないのがまた良い。白い輪郭が立ちのぼり、L字型のコーナー部に溜まっている。(TA堀)
1X11A008 飯嶋 美希  A++



 













366
 1日をひとつの玉にして1年間を数珠状にした作品。土日祝は青と赤とに塗り分けられている。一種のカレンダーのようでもあるが、どくろをまいておいてあることで1年を量として表している所がおもしろい。(間下)
1X11A080 神保 洋平  A++



 










 視えないものが視える
四季折々で変化する樹の葉の色で時計を表しているようだ。
細かい円形の葉が丁寧につくられていて好感がもてる。具体的な題材を選びながら抽象的な風景画のようなイメージに作品が仕上がっていてとてもバランスがよい。(安東)

第八課題 『時計体』

出題者 : 博多 努


時計体

物や場所と不可分な形で経験される幾つか時間
軌跡、周期、速度、リズム、規模、密度、素材、誤差、その他
時計によらない固有の時間律として感じとれる様々な事象を抽出し、純度の高い形で、
モデル化してください。


提出物: 立体(台座サイズ275mm×275mm以内)
出題日: 2012年11月28日
提出時間:2012年12月5日13時30分(時間厳守)
講評日: 2012年12月12日

2012年12月6日木曜日

1X11A139 藤巻 佐有梨 A+++








ソウゾウ ツクル シンカイ
黒いケント紙に点描から線、三角形へとモチーフが発展しており、増殖してゆく細胞のようだ。時間をかけて丁寧に作業をしたことが感じられる。立体的なようで平面的でもあり、モノトーンでありながらカラフルで、深海の持つ不思議さが奥行深く表現されている秀作。(安東)

1X11A059 小林 大純 A++

















「おかあさん、この中にはなにがあるの?」
雨の日になると突如出現する水たまりに「シンカイ」をみつけた作品。
水たまりの表現方法に工夫がこらされ、異次元の可能性を上手く表現している。本のつくり方もレイヤー状に深まっていくように凝らされており、水たまりのエッジは土の表現がほどこされている念の入り様だ。
裏表紙のカットも密かな存在を際立たせていて、効果的。(間下)

1X11A002 秋間 弘貴 A++





















Touch

ボルヘスの陰翳礼讃の中で、著者が盲目に段階的に変化していくときにとぎすまされていく異質の感覚肌理の詳細なグラデーションのようなものが、シンプルに表現されている。(博多)