2012年7月18日水曜日

1X11A029 大川 亮介  A++




















薄い塩ビに裏打ちされた「履歴書」が分厚い土台に差し込まれた不安定な状態で固定されている。「履歴書」は、その人個人の(つまらない意味での)社会的立場を明確化する枠と言えるかもしれない。さらに「履歴書」の枠に書かれた文字(型)が、ランダムに刳り貫かれ、白い地面に積もっている。書かれた内容を情報として扱う作者の意図は、積もっている小さな丸に色を付けることで表され、「履歴書」の枠としての性格を強調することに成功している。(TA堀)

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